木工遊びで培った技術を活かして!(3月6日)
今年度も、地域の方から年間を通して木工遊びを教わってきた子ども達。
角材に釘を打つことから始まり、関心の高い子どもは毎回木工遊びに参加してきました。
回数を重ねる中で、玄翁(金づち)の持ち方や力の込め方、釘に対して垂直に打つことなどが上手くなっていきました。
秋以降には、複数の板や角材を組み合わせて小さなベンチや動物を作る子どもが増えていきました。
そして年明け。園庭の自然を豊かにしたいという保育者の願いを子どもと共有すると、『鳥がもっと遊びに来る園庭にしたい』という声が挙がりました。
そこで地域の方に子どもの希望を伝えると、鳥の巣箱の見本を作り、持ってきてくださりました。それを見た子ども達は、
「僕たちでも、簡単な形なら作れると思う!」
と意欲を示し、残りわずかな木工遊びの中で、鳥の止まり木となるようなものを作ることになりました。
その中では複数の木材をどう組み合わせたら鳥が留まれる形になるか、どこに釘を打てば形作れるかを考えたり、友達と支える役と釘を打つ役に分かれたりする必要があります。
その様子からは明確なイメージをもって作る中で、形への関心や思考力、協同性の育ちが感じられます。
完成したものは、園庭に置いたり樹に結び付けたりし、子ども達は
「鳥が慣れたころに遊びに来ると思うな。」
と期待に満ちた表情で眺めていました。
最後の木工遊びの日には、地域の方に一年間の感謝や、楽しかったこと、できるようになったことを伝える時間を設けると、一人ひとりが自分の言葉で感謝を伝えることができました。
子ども達が地域の方との結びつきを感じ、難しいことでも頑張ればできるようになると実感した木工遊びの経験が、子ども達の自信の高まりにもつながっていれば嬉しいです。
更新日:2023年03月14日