『おたのしみ会議』(子どもがつくるお楽しみ会♪)(12月21日)
「12月は、おたのしみ会があるよね!めっちゃ楽しみ!」
「去年は先生が劇とか、楽器(の演奏)とかしてくれたのを覚えてる!」
と、子ども達は12月に入るとワクワクした表情で話をしていました。
そこで保育者間で今年度のおたのしみ会について検討する中で、これだけ子ども達が期待をもっているならば、子ども達にどのような会にしたいかを投げかけてみてはどうか、という計画が立ち上がりました。
5歳児それぞれのクラスに投げかけると
「人形劇とかはできるのかな?」
「5歳のみんなで、年下の友達に歌を聞いてもらいたい!」
「先生に、大人にしかできない楽器とかもやってもらったら楽しいと思う。」
など、自分達がしたいこと、保育者にしてもらいたいこと、様々なアイデアが挙がりました。
5歳児が中心となって会を計画する中で、3クラスで出た話題や相談内容を共有しやすいよう、毎日『おたのしみ会議』という各クラスの代表者が出席する会議を開くことになりました。
その代表者は日によって異なるのですが、毎回会議の後にクラスの友達に報告する時間を設けることで、会議の内容が子ども達で共有できるように取り組みました。
会の計画、準備を子どもが主体となって進める中で、実際に会の中で行えそうなことをすり合わせたり、必要なことを様々な相手に相談したりする機会が多く生まれます。
その一つの例が、会議の中で挙がった「クリスマスツリーを飾りたい!」という話題です。
どこに飾りたいか、ということを相談する中で、みんなに見える玄関に飾りたい、という意見が出たため、園長先生に相談しに行きました。
そこで園長先生に質問されたことが、
『どれくらいの大きさで、どんなツリーを飾りたいの?』
ということ。実は子どもはその時点ではまだ、どのようなツリーかを知りませんでした。
そこで実際にツリーを出してみて、園長先生に伝えられるように必要な情報を集めます。
「先生よりも高いから、2mくらいだ!」
「プラスチックみたいなのでできていて、ちょっと葉っぱがポロポロ落ちる。」
「大きい三角で、(ツリーの)足は硬いから乳児さんには少し危ないかも。」
など、大きさや形、材質や特徴に着目し、それらを自分達の言葉で説明することで、玄関に飾ることになりました。
他にも、ダンスを考えたり、ツリーや会場の飾りを用意したり、年下の友達に会の内容を伝えたり、おたのしみ会の計画と進行には様々な過程が含まれます。
そこには、友達と相談し、一緒に準備や活動を進める中で育つ協同性、代表者として会議に参加したり伝達したりする中で育つ責任感(自立心)や言語力、相手を説得したり年下の友達にも伝わりやすい方法を工夫したりする表現力など、多くの育ちにつながります。
子どもにとって期待感たっぷりの行事を楽しませることだけではなく、主体的な学びの機会となるよう、今後も活動内容を検討したいと考えています。
更新日:2022年12月23日