第6回にじいろ広場(令和3年10月28日)
10月に開催された、第6回にじいろ広場では、
継続して遊んでいる大型遊具に加え、感触遊びの場を設けました。
その一つは上の写真の遊び。
実はそれぞれのタライに、水溶き片栗粉が入っています。
水で溶いた片栗粉は、ゆっくり触れるとトロトロの感触ですが、
素早くかき混ぜたり、握ったりすると固まるという、独特の感触を味わうことができます。
もう一つは上の写真の、名付けて『はてなボックス』。
箱の中には、凹凸や質感の異なる、様々なものが入っています。
隣のお皿には、箱に入っているものと全く同じものが並んでいます。
保護者にそのお皿から一つのものを選んでもらい、子どもは手から感じる感触を頼りに、箱から同じものを探す、という遊びです。
また、手だけでなく、足から感触を味わえるコーナーも設けました。
緩衝材、人工芝、ペットボトルキャップなど、それぞれの上を歩くことで感触の違いを味わうことができます。
上記のような感触遊びでは、主に手や足の皮膚を通して感触を味わうことで脳が刺激され、情緒の安定や思考力、想像力の向上につながると考えられています。
また手足に意識を集中することは、自身の体の認識にもつながります。
特別なことをしなくても、感覚を味わう機会は、日常生活の中にもあることです。
ですが、例えば草むらや舗装されていない空き地などの減少に伴い、自然の植物や生き物と触れ合う機会は、近年減少しているのではないかと思います。
それらに加え、生活の利便性が高まるにつれ、子どもが様々な感覚を味わう機会は減少していると考えられます。
感覚が敏感になることは子どもの発達に関係するだけではありません。
例えば災害の際に停電が起こり、手探りで何かを探す際に見つけやすくなり、それは子どもが自分の身を守る力にもつながっていくと考えられます。
上記のことを意識しながら、遊びを通して感覚を豊かにする機会を設けていきたいと思います。
更新日:2022年07月25日