作りたい!差したい!持って帰りたい!【6月30日2歳児クラス(みかん組)】
今年の梅雨明けは史上最短と言われるほどあっという間でしたが、雨が降った日のある日の出来事です。
3歳児クラスの子ども達が自分で作ったかさを持ってランチルームに散歩に来ていました。
その姿を見た2歳児クラスの子ども達が・・・。
「〇〇(自分の名前)も!」と、保育者に3歳児クラスの子どもが持っているかさが欲しいという思いを伝えます。
すぐに、2歳児クラスの子どもが保育者と一緒にかさを作れる環境を準備しました。
かさを作った子どもがどうするのかと見守っていると・・・
ある子どもは作ったかさを差しながら「見て」と保育者に声をかけます。
保育者の近くにいた子どもの中には、かさを差して歩く子どもの姿を見て「ぼくも!」とかさを作りに向かいます。
ある子どもは作ったかさを持ってランチルームに向かいましたが、3歳児クラスの子ども達はもういませんでした。
「いない。」とつぶやいて周囲を探し始めます。
2階に行ってみると・・・。
いました!
「おんなじ。」と言いながら自分のかさを見せています。
こちらはかさを差しながらテラスに出て、あちらこちらを散歩しています。
そして保護者の方がお迎えに来ると「みてみて。」と、自分で作った傘を見せていました。
そしてそのまま・・・。
自分のかさをさして心が弾んでいることが全身から伝わります。
保護者「今日傘持ってこなかったね。」
子ども「え?ここにあるやん。」
雨の降る時期は、乳児保育室だけではなく廊下やランチルーム、2階の幼児保育室と様々な場所で過ごしています。
様々な場所に行ってみることで、「おもしろそう。」「同じものがほしい。」「自分で作ったものを持って歩きたい。」「作ったものを持って帰りたい。」など、周りの事象に興味を持ち、子ども達の欲求や好奇心が次々と見られた出来事でした。
子ども達にとって周りにあるもの、周りにいる人、廊下や保育室、すべてが学びの環境です。
私達保育者は子ども達の「やってみたい。」という気持ちを大切しています。
子ども達の好奇心に共感し、豊かに遊びが発展されたり満足いくまで遊んだりすることができるように、これからも共感的に関わっていきたいと思います。
【2歳児クラスみかん組 担任】