誕生会での「いのち」の話(2022.6.20)

更新日:2022年06月20日

今日は6月生まれのお誕生会でした。

いつもお誕生会では、命の大切さや、生まれた時の赤ちゃんの頃の話などを子どもにわかりやすくお話するようにしています。

今日は、先日瑞穂小学校に来られた「うえのしの」さんお父さんのお話をしました。

「うえのしの」さんはみずほ幼稚園と瑞穂小学校の出身で、お元気であれば48歳。

残念なことに、阪神淡路大震災で大学生の頃に命をおとされました。「うえのしの」さんの

住んでおられたアパートのがれきの中から、自分で手作りした「空を泳ぎたかった魚」の絵本

が出てきたことから、「うえのしの」さんのお父さんがその絵本を形にして、園に贈呈してくれました。今日は、園児にその絵本の紹介をしました。

 

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「空を泳ぎたかった魚の話」は、ぱらぱらと頁をめくると、魚が少しずつ「こいのぼり」になって空を泳ぐお話でした。最近の子どもたちはぱらぱら絵本が初めてなのか「うごいてるみたい」「魚が泳いでるみたい」とつぶやいていました。

このお話を聞いたとき、「空を泳ぎたかった魚」と「うえのしの」さんが同じのような気がしてなりませんでした。きっと、しのさんも生きていたら、大空に羽ばたいていきたかったのではないでしょうか。

「うえのしの」さんの命はなくなっても、「しの」さんの作った絵本は形となって今の子どもたちの手に伝わっていくことを願います。

私たちも、与えられた命に感謝して毎日を精一杯生きていきたいですね。

園長 藤本若菜