おひなさま(2月24日)
こども園の玄関にひな飾りが飾られています。
とてもきれいな雛飾りですが、きれいだね、だけでなく、子ども達が雛飾りを見て気づいたことについて意見を出し合いました。
話を聞いていると、「みんな着ている服が違う。」「おじいさん、小さい。」と気づく姿がありました。
どうしてみんな着ている服が違うのか、「(自分に)似合っているから?」「この服が好きだから?」と話す子ども達。そこで、昔は、生まれた場所や家により、勝手に決められた”身分”というものがあり、自分の好きな服が着られなかったり好きな仕事を選べなかったりした時代があったことを話しました。座っている場所も、自分達が好きで選んでいるわけではなかったことも伝えます。
「そんなん嫌や。」「悲しい。」「あの人は、ほんとは裸足は嫌なんじゃない?(裸足の人形がいます)」
子ども達なりに感じたことを伝え合いました。
そこで、こども園のひな人形達には、そんな悲しい気持ちになってほしくないと、どの人形も好きな場所へ座らせてあげよう!と、5歳児の子ども達が交代で毎日座る場所を変えています。
「この人はお花の横にしてあげよう。」「この人は上の方に座りたいんちゃう?」「ここ(一番上)は広いから、二人で座れるね!」など、子ども達なりに人形の気持ちになり、座る場所を考えています。
ひな祭りが季節の行事というだけでなく、人権という視点でも子ども達と一緒に考える機会になっています。 (5歳児担任)
更新日:2022年02月24日