晴れたら逃がしてあげようね(7月1日)
朝から雨がぽつぽつ降っている今日、こども園のプールにいたヤゴがかえり、トンボになりました。
トンボをじっと見つめる3歳児のつき組の子どもにそら組(5歳児)の子どもが「どうしたん?」と声を掛けます。
「僕、逃がしたい!僕が逃がしたい!」
つき組のお友達は今すぐにこのトンボを逃がしたいようです。
「あのね、今日は逃がせないんだよ。雨が降ってたら逃がせないの」
「いやだ!」
「それじゃぁ、森田先生に聞きに行く?」「うん」
生き物のことに詳しい事務の森田先生に逃がしていいか聞きに行くことにしました。
職員室につくと「先生、トンボ逃がしたいんやって」
「今日は雨が降っているからなー、晴れたらまた逃がしてあげよう。
ほら、このヤゴからトンボになったんだよ」
「いやだ。僕が逃がしたい」
「あのね、トンボ雨に当たったら死んじゃうんだって。死んじゃったらかわいそうだよ。」
「ほら、まだ雨降ってる。また晴れたら逃がしてあげようね」
「わかった。晴れたらね」
どうしても逃がしたいつき組(3歳児)の子どもの思いをそら組(5歳児)の子どもが寄り添いながら話を聞いてくれた場面でした。大人が声を掛けなくても異年齢の子どもと自然と関わりながら自分の気持ちに折り合いをつけていました。これからも子ども達同士で支え合う姿を見守っていきたいです。
【5歳児担任】
更新日:2021年07月01日