あめポツン…(6月9日)
園庭で雨ふり散歩をする5歳児の様子を、興味津々で眺めている3歳児クラスの子どもたち。
”オリジナルの傘づくり”
「いいな~」「ぼくもおさぽしてみたいな~」
子どもたちのまなざしから、そんな思いを感じた保育者が”傘づくりコーナー”を設けたところ、創作意欲に燃えたこどもたちが続々と集まってきました。コーナーは大盛況。
子どもの気持ちと保育者の配慮が見事にマッチした瞬間です。
そして、手作りの大切な傘を持って、いざ園内散歩へ出発です!
初日は、雨です。「ザーザーしてるね」「ぬれるで」
一生懸命に傘をさし、濡れないように身をかがめている姿がとても微笑ましく、子どもらしい一面に保育者も心がほっこりとしました。
次の日も傘をさして、玄関先へ出てみますが、その日は晴れ。「きょうは、あめふってないで」
ちょっぴり残念そうな表情を浮かべていましたが、気象の変化を改めて感じる経験となりました。
"あめふりのひ” 「ザーザーしてるね」
”はれてるひ” 「あめ ないね」」
さあ、次は遊戯室のなかをお散歩します。
大股でしのしと歩き、長靴を履いて歩いている表現・水たまりに見立てて、大きくジャンプして飛び越す表現・雨が大好きなカエルになりきる表現…。
全身で表現しようとする、子どもの豊かな想像力に保育者自身も心を動かされました。
「雨のなかを歩いてるの♪」
カエルになりきって…
3歳児の子どもにとって、自分で傘をさすことは憧れ。
私たち大人には、当たり前であることも、子どもにはとても新鮮で自分で再現したくて仕方がないものです。
本物でなくても、身近な素材や道具でイメージして遊んでいる子どもの姿を見るたびに、保育者もハッとさせらることが多いのです。
大人や年上の友だちの行為を模倣できるごっこ遊びは、子どもの豊かな表現力を育む大切な遊びのひとつです。
「さしてあげるな」
「かたつむりさんも、どーぞ」