お話を通した遊び(ぞう組、てんまのとらやん)1月半ばから2月初め
2月の半ばから、「てんまのとらやん」と「さんまいのおふだ」のお話しのグループに分かれて遊んできました。
「てんまのとらやん」は天満に住んでいるとらやんの奇想天外な一日のお話です。
ウナギを食べたいと思ったとらやんは、川に釣りに出かけます。やっとウナギを釣り上げたと思ったら、その拍子にポーンとウナギが大根畑へ飛んで行ってしまいました。
ウナギを追いかけていくと、畑のお百姓さんに「あんた暇やったら大根抜くの手伝っておくんなまし。」と言われて、気のいいとらやんは手伝います。
畑の後ろには、大きい大根(子ども)もいて、抜いてもらうのを待っています。
大きな大根を抜いた拍子にとらやんは今度は桶屋に飛ばされてしまいます。
桶屋では木槌を持って、職人が桶にたがをはめています。「あんた暇なら手伝っておくれ。」と言われ、手伝うとらやんはたがが外れた拍子にまたまた飛ばされてしまいます。
着いたところは傘屋で、傘屋に頼まれてまたまた気のいいとらやんは傘作りを手伝います。
傘屋さんに教わりながら、せっせと作業するとらやん。傘屋さんも優しく教えています。
すると風が吹き、今度は傘と一緒に雲の上まで飛ばされます。
雲の上にいたのは雷様。「雨を降らせのを手伝っておくれ。」と言われます。
とらやんは持っていた傘をジョウロに見立てて雨を降らせています。
すると今度は雲の隙間から下に落ち、着いたところはなんと海の中にある竜宮城。
乙姫様や魚たちはごちそうを出したり歌を歌ったりしてもてなしてくれました。
テーブルの上にはいろいろな魚料理が並んでいます。とらやんも喜んで食べていました。
自分で衣装や髪飾りを作った乙姫達。2曲も披露してくれました。
するとそこへ、エサがついた釣り針が沈んできました。それを食べようとするとらやん。
「あー、待ってー!」「だめよ!」という乙姫の声が届く前に、なんととらやんは漁師に釣りあげられてしまい、天満に帰って行ったというお話です。