雨の後に
8月のある日のことです。
雨続きの毎日でしたがやっと雨がやんだ日、子ども達は園庭に飛び出しました。
5歳児の子どもが砂場の藤の木の周りに集まっています。
何かがあるようです。
雨続きのせいか、藤の木小さいキノコがいくつもはえています。
「これは毒キノコか!?」
「なんでここにあるん!?」
「食べられるん!?」
見つけた子ども達の心は弾みます。
毒キノコかどうか食べられるかどうかを調べるために5歳児の子どもが考えた方法は・・・。
『危険生物』という図鑑で調べるです。
調べた5歳児の子どもによると、「(この藤の木のキノコは)これに載ってへんから毒キノコじゃない。」とのことでした。
載ってないからわからないではなく、危険生物という名の図鑑に載っていないから毒キノコではないという予想(仮説)をたてていることに驚きました。
この仮説が正しいのか正しくないのかではなく、子どもが見つけ、考え、解決方法を探し、調べ、自分なりの答えを見つけ、友達と共有する。
この活動のすべてが幼児教育で育みたい小学校以降の学習の基盤となる力です。
5歳児の子どもの学びに感動した一場面です。