虫探し
園庭に花壇がいくつかあります。
そのうちの一つには草花がありませんでした。
冬の間に子ども達が幼虫を探して穴を掘ったり草花が枯れてしまったりしたためです。
そこで保育者がプランターの花や違う場所にあった草花を植えると、春の暖かさとともに草花が定着し、そこにダンゴムシやチョウチョウ、ハサミムシ、ミミズなど、たくさんの生き物がやってきました。
就学前の子ども達の学びは直接体験し心を動かす中で獲得されることが多くあります。
身近な自然や生き物は子ども達にとって大切な教材でもあります。
このような場(環境)を用意することは保育者の重要な仕事の一つです。
その花壇に、3歳児の子どもがダンゴムシを探していると、チョウチョウが飛んできて草の上にとまりました。
「あっ!」とそっと見つめる視線の先で、チョウチョウは羽をゆっくり開いたり閉じたりしています。
3歳児の子どもが、「休憩してるのかな?」と言いながら手を伸ばすとチョウチョウはひらひらと・・・。
子ども達はその姿が見えなくなるまで目で追っていました。
保育者は子ども達が身近な小さな生き物に触れ心を動かせる場(環境)をこれ
からも整え、子ども達の思いや学びに共に感動したり見守ったりしていきたいです。