感じる

猪名野神社のイチョウの木が見ごろを迎えてきていたので、子ども達と見に行ってきました。

前日の夜に雨風が強かったおかげで、地面一面が黄色に輝いていました。

子どもたちもこの景色を見て、「黄色の世界や!」と驚いたり、

ハラハラと落ちるイチョウの葉っぱを見て、「葉っぱのシャワーだ!私たちが小さくなったみたい!」と喜んだり、

「自分を信じていっぱい(イチョウの葉を)集めたよ!」とこのイチョウのじゅうたんに広がる葉っぱを集めたり…

子ども達のつぶやきも止まりません。

また、イチョウの木の下で、「きんいろあらし」の絵本も読みました。

自分達がいる世界に似ていると、真剣にお話を見ていました。

次の日の朝…。

朝の自由時間中にこんな姿が見られました。

昨日見たイチョウの絵を描いていたのです!

木にたくさんついた葉っぱ、黄色の地面、そしてギンナンまで描かれていました!

この絵を見て、この子は昨日見たイチョウの木が深く印象に残っていることがわかります。

部屋には、昨日見たイチョウの木の壮大さや空と葉っぱのコントラストの美しさを感じてほしいと思い、壁一面に空色の画用紙を張っておきました。

 

 

「めっちゃぎんなんあったよな。かくれてた!」

「はっぱがパラパラ~って落ちてくるねん。」

「絵本見てるとき、頭にぽた~ってはっぱ落ちてきてん。」

子ども達はダイナミックにイチョウの木を描きながら昨日の思い出を話していました。

「この木の下に人も描きたい!」

という声があがったので、別の紙に人を描いて、ペープサートを作ることにしました。

自分の家族、お気に入りの服を着ている自分、お姫様など、木の下の人を自由に描きます。

また、床にはハトロン紙を長さを決めず、転がしておきました。

子ども達は一面の黄色の世界を味わったことで、ハトロン紙にも黄色の世界が広がりました。

「ギンナン落ちてたよな。」と言いながらギンナンもところどころに描かれています。

イチョウの木を見ているときは、「ギンナンくさい~!」と嘆いていた子ども達でしたが、匂いも記憶となり表現されるのですね。

イチョウの木を見に行ったことで子ども達の感性が大きく刺激され、このような豊かな表現につながりました。

これからも身近な自然の美しさを子ども達とたくさん体感していきたいです!